「あれ?いつのまにかこんなところにできものが・・・」

「あれ?いつのまにかこんなところにできものが・・・」  ということありませんか?

◯腫瘍って何?
異常な細胞の集まりで、高齢になるほど発生率は高くなります。といっても、腫瘍には「良性」と「悪性」の2種類あり、「良性」は 治療などが必要ですが死に直結はしません。一方「悪性」は発見が遅いと最悪の場合、死に至ることもあります。

◯もし悪性の腫瘍だったら・・・
「悪性」だったとしても、発見が早ければ完治する可能性ももちろんあります。治療法には、
・外科療法   
・化学療法(薬)  
・放射線療法   
があり、いくつかの治療法を組み合わせて使用することもあります。

◯手遅れにならないために・・・
では「手遅れにならないために、どうすればいいだろう?」
 難しいことではありません。定期的に動物病院で診察を受けたり検査を行うことで早期発見につなげることができます。元気そうに見えていても、身体検査や血液検査、尿検査などで思わぬ異常を発見することもあります。

当院でもドック検査や専門医による画像診断など行っていますので、ぜひご利用下さい。

※「腫瘍」に関して、当院では外科療法と化学療法を用いており、月に2回「腫瘍専門医」による診療を行っております。
また「がん学会認定医」も常勤しておりますので、専門的な治療も可能です。 お気軽にお問い合わせ下さい!

看護師 今川

僧帽弁閉鎖不全症、知ってますか?

突然ですが、僧帽弁閉鎖不全症という病気をご存知ですか?

その名前の通り、心臓の左心房と左心室の間にある僧帽弁という弁がうまくしまらなくなる病気です。
一方通行のはずの血液が、弁がきちんと閉まらないことで血液の逆流が起き、最終的には心不全に陥る病気です。

ワンちゃんのかかる最も多い心臓の病気で、特にキャバリアやマルチーズ、チワワ、シーズーなど小型犬に多く見られます。

症状は、
・咳をするようになる。
・疲れやすい
・じっとしているのに呼吸が早い。
・元気食欲の低下
・倒れる
・呼吸困難

などですが、実は、この病気は初期の状態では症状が出ないことも。
進行すると、肺に水が溜まる肺水腫になるなど、緊急を要する状態になることもあります。

ちょっとでも気になる症状があるときは、ぜひ診察をお受け下さい。
また、特に変わった様子がなくても、初期の無症状の状態の場合もありますので、毎月の健診での聴診と、好発犬種の子では定期的な心臓検査をオススメします!

当院では心臓のドック検査も行っております。
エコー検査やレントゲン撮影、心電図、血圧測定などがセットになっており、心臓に異常がないか、どこに異常があるのかを細かく検査します。

循環器に強い獣医師や、臨床検査の専門医もおりますので、まずはお気軽にご相談ください!

看護師 嶋田麻希

お口の臭い=病気 知ってますか?

歯が汚れてからでは遅いかも!? わんちゃん、猫ちゃんも歯周病予防をはじめましょう!

おうちの子のお口の臭い、汚れ、気になりませんか?わんちゃん、猫ちゃんのお口は虫歯ではなく歯周病によるトラブルがほとんどです。

3歳以上のわんちゃん、猫ちゃんの80%は、既に歯周病を患っているといわれています。ただ汚れがついてしまったというだけではなく、歯周病が進行し始めているかもしれません。

 

歯周病は歯周病菌により歯茎が炎症をおこし、痛みを伴ったり、歯周病菌が全身の血流にのって全身状態を低下させてしまうなどお口以外にも影響がでます。さらに進行した重度の歯周病は顎の骨を溶かし顎が折れてしまうこともあります。また歯の痛みが出てしまうと大好きな食事も食べられなくなり、生活の質も落ちてしまいます。

歯を抜くとごはんが食べにくくなるというイメージを持たれるかたも多くいらっしゃいますが、実際は治療後のほうが痛みがなくなり快適にごはんを食べられるようになります。

安全な治療や的確な診断をするためにも、全身麻酔をかけてお口の中のチェックをしましょう!

当院では歯科レントゲンや、歯科専門機器のオーラルベットを導入し、より正確で安全な歯科治療を受けていただけるようになりました!

ぜひ、お気軽にご相談ください。

看護師 荻田彩子

避妊手術について

こんにちは、どうぶつウェルネスセンター獣医師の松本です。

2月も終わりを迎え、春ももうすぐやってきますね。

今回は、予防に関するお話として避妊手術についてお話させていただきます。

どんな手術なのか、いつ手術すればいいのか、どんなメリットがあるのか、などについて詳しくお話していこうと思います。

・ どんな手術か

避妊手術は、全身麻酔をかけて開腹し、左右の卵巣と子宮を摘出します。卵巣だけを摘出する方法も知られています。基本的には1泊入院で、約10日後に抜糸を行います。

・ 手術に適した時期

発情期、体調不良のときは避け、健康な状態で行います。何歳でもできますが、初めての発情期前(生後6ヶ月くらい)が理想的です。

・ 手術のメリット

望まない妊娠を避けること以外に、病気の予防というメリットがあります。子宮蓄膿症や子宮内膜炎、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの生殖器の予防や、偽妊娠を避けることができます。また、発情時のホルモンによる体調の変化やストレスからの解放も期待できます。

・ 注意すべき点

手術は全身麻酔をかけて行いますので、麻酔や手術のリスクがあります。そのため、リスクを減らしていくための術前の検査が非常に重要です。当院では必ず手術前に血液検査を実施し、麻酔リスクの評価を行っています。

また、手術後は一般的に太りやすくなるといわれています。適切な食事管理、運動管理による肥満の予防が大切となります。

近年では、避妊手術は、不妊目的よりも将来的な病気の予防のために行うことが増えてきました。もちろん絶対に避妊手術を行わなくてはならない訳ではありませんが、病気になってから手術を行うよりも、若くて健康な時に行う方が全身麻酔のリスクなども圧倒的に低くなります。また、ワンちゃんの場合、初めての発情を迎える前に避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生率が明らかに減少する、というデータもあります。そのため、生後6ヶ月前後での避妊手術をおすすめしています。また、当院では通常の開腹手術以外に腹腔鏡を使用した避妊手術も実施しています。腹腔鏡を用いた場合、より痛みの少ない体に優しい手術が可能になります。

最後になりますが、家族の一員である動物さんとの幸せな生活のお手伝いをさせていただきたいと思っておりますので、何か不明点などがありましたらどうぞ気軽にお問い合わせください。

獣医師 松本左登美

 

去勢手術って?  

こんにちは、どうぶつウェルネスセンター獣医師の岩瀬です。

12月になり今年もいよいよ終わりに近づいてきましたね。

 

今月の予防に関するお話は、去勢手術についてのご紹介です。

どんな手術なのか、いつ手術すればいいのか…などの疑問点などをお話ししていこうと思います。

 

・ どんな手術なの?

去勢手術は全身麻酔をかけて、精巣を覆っている陰嚢の近くの皮膚を切開し、左右の精巣(睾丸)を摘出します。基本的に日帰りでの手術になります。

 

・ 手術によりどんな効果があるか?

手術による効果として、病気の予防・問題行動の改善、望まない妊娠の防止、発情のストレスからの解放などが期待できます。

病気は男の子特有の病気、精巣腫瘍・精巣から出続けるホルモンにより起こる前立腺肥大・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアなどの病気を予防します。

また、マーキングやマウンティング、遠吠えといったような問題行動を改善する可能性があります。ただし、去勢手術を行っても必ずしも問題行動に関しては改善されないことがあります。

 

・ いつ手術すればいいのか?

初めての性成熟前(生後6ヶ月齢くらい)が目安になりますが、何歳でも行うことができます。

 

・ なにか注意すべき点はあるの?

全身麻酔で手術を行うので、麻酔や手術のリスクがあります。そういったリスクを減らしていくためにしっかりと術前の血液検査などを行っていきます。また、手術後は太りやすくなる子が多いです。食事管理や運動管理をすることで肥満を予防していきましょう。

そして、去勢手術をすると子供は残せませんので、希望などがある際は十分に相談していきましょう。

 

最後になりますが、昔は去勢手術というと「望まれない子供を増やさない」ということが一番の目的で、去勢手術が行われてきました。

近年では先ほど述べた通り、その目的だけでなく動物さんの健康・病気の予防といった長生きのために手術を行っています。

 

その他、手術についてご不明点がありましたらいつでもお問い合わせください。「家族」と出来るだけ健康で長く一緒にいるために、最善の方法を一緒に考えていきましょう。

 

 

獣医師 岩瀬由馬

 

「フィラリア予防は、シーズン最後が1番重要です!」

毎年の「フィラリア予防」、わんちゃんと生活している方にとっては一般的な予防になってきました。ただ、この時期に多いのが、寒くなってきて蚊はもういないし「もういいだろう」とお薬の投薬をやめてしまう方が実はまだまだいらっしゃるのです。
そこで蚊とフィラリア予防について少しお話してみようと思います。
○投薬期間って?

当院にお越し頂いている方へは、予防期間は「5月から12月」とご案内しています。
では、北海道も沖縄も同じでしょうか?
答えは「×」です。予防期間は地域によって違います。

それは、蚊の活動期間と関連があります。
このあたりでは、蚊が活動するとされている期間は「4月から11月」です。
蚊の活動期間とフィラリア症の予防期間が1ヶ月ずつずれていますよね。

さてなぜでしょう?
○予防と駆除

実際はフィラリア予防薬は、予防ではなく、感染後の駆虫薬だからなんです。
蚊に刺され、感染幼虫がわんちゃんの体内に入ってしまってから、それを駆虫するのが、この薬の目的です。
それを、感染→駆虫→感染→駆虫→・・・と毎月繰り返すことになります。

つまり、寒くなり蚊がいなくなったと思われる日の1ヵ月後に、最後の駆虫をしなければ、「感染」のままそのシーズンが終わってしまうことに!
せっかく、11月までお薬をあげていても、11月にもし感染をしたら、今までの予防が全て水の泡になってしまいます。
だからこそ、12月まできちんと毎月お薬をあげることが重要です。
○予防をレベルアップ!

蚊の活動期間は気温により違います。
現在の東京では、「4月から11月」といわれていますが、年により暑くなる時期も、寒くなる時期も実はさまざまですね。

年々温暖化が問題になっていたり、1年中ひとや動物が過ごしやすく調節されている室内に逃げ込み潜んでいる蚊も少なくありません。

そこで皆さんに予防のレベルアップとして、ご案内しているのが「通年の予防」です。
方法は2種類です。5月から12月まであげているフィラリア予防薬を、1月から4月のお休み期間なく、毎月1回あげることによる予防。
もう1つは、1回の注射で1年間(12ヶ月)の予防を出来るもの。
シーズン終わり頃の、お薬のあげ忘れを防ぐ意味でも、最近では注射を選択されるご家族が年々増えています。

お注射での予防は、当院では毎年1月と2月に価格を少しお安くし、ご案内していますので、
来年のフィラリア予防についても検討していただければと思います。
まずは、今年のフィラリア予防、12月まで忘れずにあげましょうね^^

混合ワクチンって何の予防?いつ打つの?

こんばんは、どうぶつウェルネスセンター獣医師の岩瀬です。

10月も終わりになり肌寒い季節となりましたね。

 

今年の混合ワクチン接種は済んでいますでしょうか??

本日は混合ワクチンについて、どんな病気があるのか、いつ予防していくべきかをご紹介していきたいと思います。

 

まずは、わんちゃんについてです。

たくさんの病気がありますが、本日はそれぞれの病気を簡単に紹介したいと思います。

 

  • 犬ジステンパー☆

元気食欲の低下、また病気が進むと神経症状を呈することもある死亡率の高い病気です。

  • 犬パルボウイルス感染症☆

激しい下痢・嘔吐などの消化器症状を起こし、特に子犬さんで脱水など重症化しやすい怖い病気です。伝染力が強いので、疑われる場合は他の動物さんとの隔離が必要です。

  • 犬伝染性肝炎☆

発熱や腹痛などがみられます。生後1歳未満の子犬さんが感染すると、全く症状を示すこと無く突然死することがあります。

  • 犬伝染性喉頭気管炎☆

咳や鼻水・クシャミなど呼吸器症状を起こし、二次感染すると重症化することがあります。

  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症☆

咳や鼻水・クシャミなどカゼの症状を起こし、二次感染すると重症化することがあります。

  • 犬コロナウイルス感染症☆

成犬の場合は、軽度の胃腸炎の症状で済むことが多いですが、子犬さんの場合は、嘔吐や重度の下痢を引き起こし致命的になるおそれがあります。

  • 犬レプトスピラ感染症☆

細菌による感染症であり、腎臓や肝臓に病変がでます。様々なタイプがあり、代表的なのは歯茎の出血や黄疸が見られる黄疸出血型と、高熱・嘔吐・下痢を起こすカニコーラ型の2種です。特にこの病気は動物だけでなく人にも感染するので要注意です。

特にジステンパー・アデノウイルス感染症・パルボウイルス感染症はコアワクチンと呼ばれ、地域や環境に関係なく生命の脅威となるので注意が必要です。

 

接種時期についてですが、生まれたとき、子犬が母親の母乳から受け継ぐ免疫は生後1ヵ月前後でその効力がなくなっていきます。その免疫を維持するために生後1ヶ月目に1回目のワクチン、さらにその1ヵ月後に2回目(子猫は2週間)、さらにその免疫力を確実に維持するために2回目の1ヵ月後に3回目を接種します。(子猫は2回で終了します)

その後は3回目の接種から毎年一年後を基準に接種していきます。

ワクチンの種類として当院では5・6・8種の混合ワクチンがありますが、どの種類が良いかどうかなどご不明点がありましたら、診察時にご相談いただければと思います。

 

次にネコさんについてです。

  • 猫ウイルス性鼻気管炎☆

初期は咳、くしゃみ、鼻炎などの呼吸器症状のほか、結膜炎をひき起こします。特に子猫の場合は重篤化することがあります。

  • 猫カリシウイルス感染症☆

猫ウイルス性鼻気管炎によく似てた症状を呈し、症状が進むと、舌や口の周辺に潰瘍ができることがあります。

  • 猫汎白血球減少症☆

白血球が極端に少なくなる病気で、高熱・嘔吐・食欲がなくなり下痢が始まると脱水症状となります。重篤な場合は高い死亡率を示します。

 

以上が様々な病気の説明になります。

ご覧の通り、たくさんの病気があり、かかるとどれも重篤になる恐れがあります。

そういった病原体から体を守ってあげるためには定期的なワクチン接種が必要があります。

ご不明点などありましたらお気軽にご相談ください。

 

獣医師 岩瀬由馬

猫の症状「脱毛症」

猫の症状「脱毛症」

脱毛症とは、大量に毛が抜けたりちぎれたりすることで、皮膚表面の毛がまばらにみえる現象です。感染により毛がもろくなることや、かゆみなどにより自ら毛をひきちぎったりすること、または毛が根本から抜けてしまった後に新しい毛が再生しないと、このようなことが起こります。大量に毛が抜けたとしても、皮膚の表面に毛が十分に残っていれば病的な状態ではありません。

【考えられる主な原因】
 感染症(皮膚糸状菌症)
 内臓悪性腫瘍
 ホルモン異常
 かゆみ動作による裂毛

【皮膚糸状菌症による脱毛】
 カビの一種が毛に感染することにより、毛がもろくなりちぎれてしまいます。人獣共通感染症で放っておくと、人や犬など他の動物にも感染することがあります。

【かゆみ動作による裂毛】
 かゆみにより皮膚をひっかいたり、舐めたりすることで、毛がちぎれることがあります。猫の舌はザラザラしているために、舐めると毛がちぎれやすいのです。

【内臓悪性腫瘍・ホルモン異常による脱毛】
胸腺腫瘍や膵臓ガン、または副腎皮質機能亢進症などにより、毛が根本から抜けることがあります。

どの場合も原因を特定するのは簡単ではありません。動物病院で皮膚の検査や内科的な精査をすることで、原因を追求する必要があります。

猫の症状「鼻水が出る・くしゃみが止まらない」

猫の症状「鼻水が出る・くしゃみが止まらない」

猫の健康状態は鼻を見ることで、ある程度把握できます。健康な猫の鼻は、睡眠中や寝起きのときでは、やや乾いていますが、起きているときは柔らかくなめらかで、適度に湿っています。しかし多量の鼻水を垂らしていたり、くしゃみが止まらない場合は風邪や鼻炎が考えられます。

【考えられる主な原因】
 猫風邪(ウイルス性呼吸器感染症)
 クリプトコッカス症
 感染症
 鼻炎
 副鼻腔炎
 鼻の中のガン・異物
 流涙症
 アレルギー

【食事を残す回数が増えてきたら危険信号】
涙や鼻汁が出る、くしゃみが止まらない、といった症状のほとんどが風邪です。猫風邪の代表的なウイルスは「猫ヘルペスウイルス」と「猫カリシウイルス」の2つです。猫風邪にかかってしまうと、食欲が減退していくので食事を残しがちになって、頻繁にくしゃみや鼻水を垂らします。対処が遅れてしまうと、脱水症状や肺炎を起こして死亡に至るケースも少なくありませんので、鼻水やくしゃみに加えて食事を残しがちになった時は、速やかに動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらいましょう。

【病気を患っている猫が併発する病気】
病気を患っている猫が特に併発しやすいのが、クリプトコッカス症です。クリプトコッカスはカビやキノコの仲間で、感染した鳥の糞などに混入して様々な場所に運ばれます。地表や地中のあちこちに存在し、風によって撒き散らされ、鼻や口から吸い込むことによって感染します。健康な猫がクリプトコッカスに感染する可能性は極めて低く、病気を患っている猫や免疫力が低下している猫が特にかかりやすいです。症状としては、くしゃみ、鼻水に加え、鼻が腫れ、皮膚にしこりができることがあります。

【鼻炎は猫がかかりやすい重大な病気】
 鼻は外気に直接さらされるため、ウイルスや細菌、真菌などの病原体に侵されやすい場所です。また、煙や薬品などの刺激を受けやすいため、粘膜を刺激されて炎症を起こすこともあります。さらに、猫は犬よりも呼吸器感染症にかかることが多く、鼻炎になりやすいです。単純な鼻炎なら大きな問題になる事は少ないですが、ウイルスや真菌などが原因かも知れないので放っておかずに、きちんと動物病院で診察してもらう事をお勧めします。

猫の症状「呼吸がおかしい」

猫の症状「呼吸がおかしい」

猫は体全体を使って呼吸をしているので、酸素を肺へ充分に取り込めていないとうずくまって苦しそうにします。呼吸がスムーズに出来ない理由には、さまざまな原因が考えられますが、胸の辺りを骨折していたり、体の内側で内臓破裂を起こしているケースが主に考えられます。しかし、原因に関係なく、苦しそうに呼吸をしている様子は重体ですので、早急に獣医師の元へ連れていって診てもらいましょう。

【考えられる主な原因】
 痛み(骨折・外傷)
 呼吸器の病気(横隔膜ヘルニア、肺の腫瘍など)
 胸水、重度の腹水
 感染症(猫伝染性感染症、トキソプラズマなど)
 心臓の病気(心筋症、血栓症)
 貧血
 極度の緊張、ストレス
 熱中症

【呼吸の仕方で健康状態を確認】
健康な猫の呼吸は、胸とお腹が同じように膨らんで縮みます。ですが、呼吸困難に陥っている猫は、胸よりもお腹の方が膨らみます。この現象は、空気を肺へ充分に取り込めていないから起こります。猫は、呼吸することが難しくなることで、次第に元気がなくなり、むせる様な咳をする様になります。

【口で呼吸していたら要注意】
猫は口で呼吸するのが苦手な動物なので、基本的に口を開いて呼吸する(開口呼吸)ことがありません。興奮・緊張をした時や運動後は開口呼吸をすることがありますが、日常的に開口呼吸が始まった場合は注意が必要です。こうなると「呼吸が苦しくて、開口呼吸をするしか無いところまで追い込まれている」と考えてもよいでしょう。開口呼吸が目立つ場合は、すみやかに獣医師による診察してもらいましょう。

【熱中症にも注意して】
猫は足の裏から汗をかきますが、体から汗をかいて体温を調節することができません。猫も犬と同様にパンティング(口を開けてハアハアとする呼吸)をしますが、呼吸器のシステムが犬と違うため、長時間続けてできません。そのため、犬がパンティングするような暑さでも、猫はパンティングすることがありません。
しかし、部屋が高温になっていて、猫がぐったりしてあえぐような呼吸をし、耳、股の内側を触って、非常に熱いと感じられたら、熱中症の可能性がないわけではありません。短時間で回復傾向が見られるなら問題視しなくてもいいこともありますが、運動しすぎたわけでもないのにパンティングが見られる時には、注意した方が良いです。

【症状を悪化させないためにできること】
呼吸困難によって苦しそうにしている猫は、涼しくて静かな場所へ移してあげましょう。
夜行性である猫を落ち着かせてあげることができます。逆に、暑くてにぎやかな場所では、猫は息苦しくなってしまって症状の悪化に繋がるおそれがあります。猫が落ち着いてきたら動物病院へ連れて行って診てもらいましょう。