犬の症状「尿に異常がある」

犬の症状「尿に異常がある」

尿は、便と同様にワンちゃんの健康状態をみる目安となります。そのため、尿に異常を感じたら、すぐに動物病院で診察することをお薦めします。
日頃から健康時の尿の色や回数を知っていれば、何か変化が出たときに、すぐに気付くことが出来ますので、簡単な健康チェックとして尿の様子を記録しておくとよいでしょう。

【考えられる主な原因】
 フィラリア症
 腎臓の病気
 膀胱炎
 尿路結石
 子宮蓄膿症
 前立腺の異常
 腹部の腫瘍
 糖尿病
 尿崩症
 玉ねぎ中毒

【尿の量や回数が少ない場合】
ワンちゃんの尿の回数が少ない、あるいは排尿の姿勢をとるものの尿量が少ない場合は膀胱炎か尿路結石、前立腺の異常が疑われます。
尿路結石によって、結石が尿路をふさぐと尿はほとんど出なくなり、ワンちゃんは大変苦しみます。すぐに動物病院に連れていって治療してもらいましょう。ワンちゃんは尿が全くでない状態が続くと、2〜3日間苦しんだ後に死亡します。

【尿量が異常に多い場合】
ワンちゃんの尿の回数や量が異常に多いときには、慢性の腎不全、糖尿病、子宮蓄膿症(メス)、尿崩症などの可能性があります。尿に血液が混じっている、尿が濁っているなどの場合には、膀胱炎、膀胱結石、急性フィラリア症、玉ねぎ中毒などが疑われます。

尿に血が混じっていたり、同時に脱水やショック症状(歯ぐきが青白くなり、呼吸や鼓動が非常に速くなり、不安げに歩きまわったり、ぐったりするなど)を起こした時は緊急に治療を受けなければなりません。

【尿路感染症の内いちばん多いのは膀胱炎】
 尿路感染症は、腎臓から尿路の一部が細菌などで感染して炎症を起こす病気を「尿路感染症」といいます。その内もっとも多く見られるのが膀胱炎です。
膀胱炎はメスに多くみられます。その理由は、オスの方がメスよりも尿道が細く長いため、細菌が入りにくく影響を受けにくいためです。さらに、オスの副生殖器官である前立腺が細菌の感染を防いでいるためです。
 急性の膀胱炎では、発熱、食欲不振、元気がなくなるなど、病気の際の一般的な症状が現れます。また、水をたくさん飲むようになり、尿の回数が増えます。
 健康時の尿は薄い黄色でにごりもありませんが、膀胱炎になった時の尿は、色が濃くなったり、濁ったりします。病気の程度によって色やにごりの状態は違いますが、ひどい時には尿に血がまじったり、臭いが強くなったりすることもあります。
 また、残尿感もあるらしく排尿の姿勢をたびたびとりますが、尿の出ないことがあります。ただし、尿が出にくいからといって必ずしも膀胱炎とは限りません。
 尿は健康状態を簡易的にチェックできるので、何か異常があった場合は、出来るだけ早めに動物病院で診察してもらうことをお薦めします。

猫の症状「震え」「痙攣」

猫の症状「震え」「痙攣」

 気温の低下によるシバリング(寒い時や体温が下がった時に筋肉を動かすことで熱を発生させ、体温を保とうとすること)は、生理現象なので問題ありませんが、体の震えが止まらない、痙攣する、引きつけを起こすなどの症状は、非常に重大な病気の可能性があると考えられます。

【考えられる主な原因】
 低体温症
 骨折
 低カルシウム血症
 低血糖症
 腎臓の病気
 脳炎
 肝臓の病気
 尿毒症
 心臓発作
 内臓破裂(交通事故などによるケガ)
 頭部のケガ
 てんかん
 脳、神経の病気
 脳、神経の先天的異常

【体を突っ張らせて痙攣する(てんかん発作)】
 脳や神経系の病気を患うと、突然体を突っ張らせて泡を吹いて倒れたり、意識を失って痙攣を起こします(てんかん発作)。発作は通常で数十秒、長くても2〜3数分で終わりますが、5分以上続くと危険です。
もし、猫がてんかん発作になったら、ご家族は猫を急に動かさずに様子をみながら、猫が呼吸しやすい姿勢にしてあげて、体を毛布などで優しく包んでください。発作が治まると猫はいつもと同じ状態に戻りますが、一時的にふらふらすることもあります。発作が治まったからといって、てんかん発作の原因が解消されたわけではありませんので、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

【震えの前の症状に気を付ける】
猫が、てんかんや痙攣といった症状を起こすのはなにも突然の出来事ではありません。必ずといって言いほど症状の前には、前兆となる行動を起こしています。例えば、普段以上に歯軋りをしていたり、口をパクパクと動かしていたり、泡をふいているといった行動は異常です。また、失禁していたり、頻繁に手足の関節を曲げる仕草をすることもあります。

【痙攣やひきつけの原因は脳や神経の異常】
脳や神経系に異常が発生していると、猫は痙攣やひきつけを起こす可能性が高くなります。猫が突然体を張っていたり、うずくまって動かなくなるなどの様子が見られると、心臓発作やてんかん、中枢神経に異常を起こしている可能性があります。他にも、普段より水を多く飲んでいたり、トイレに行く回数が増えていると低カルシウム血症、低血糖症、腎臓病、肝臓病などの疑いがあります。
いずれにしても、てんかん、ひきつけ、痙攣は体の内部に大きな異常があると考えられます。そのため、ご家族にできる対処というのも限られています。痙攣やひきつけ等が起きたら、一時的に安静にして、できるだけ速やかに動物病院に連れていき、獣医師に診断してもらいましょう。

犬の症状「口臭がひどい」

犬の症状「口臭がひどい」

 ワンちゃんの口臭は病気のサインとなることがあります。もともと口腔内は衛生的ではないので、ある程度の臭いは許容範囲となります。しかし、あきらかに口臭が強い場合や異臭を感じるようであれば、それは病気の可能性があると考えられます。口臭はワンちゃんの健康状態の目安にもなるので、ご家族は日頃からワンちゃんの口臭をチェックするようにしましょう。強引に口臭をチェックしようとすると嫌がるワンちゃんもいるので、優しく声をかけ、スキンシップをとりながら行うと良いでしょう。

【考えられる主な原因】
 歯垢
 歯肉炎
 鼻炎
 副鼻腔炎
 咽頭炎
 尿毒症
 腎臓の病気
 糖尿病

【口腔内は菌が繁殖しやすい】
口の中はもともと細菌が繁殖しやすい場所です。それに、食事をするとどうしても口の中に食べかすが残ってしまうので、多少の口臭は正常の範囲だといえます。今までと違う臭いがしたり、病的な口臭がしたり、臭いが以前より著しく強くなったと感じられるときは、健康問題が生じている可能性が考えられます。
予防策としては歯磨き系のアイテム(おやつ)を上手に使って歯の食べかすを取り除き、口腔内を清潔に保つことが挙げられます。

【口臭の原因は揮発性イオウ酸化物】
 ワンちゃんの口臭の原因は、ほとんどが歯肉炎や歯垢などによる病気です。多くのワンちゃんは年齢とともに歯垢や歯石が付きやすくなるため、年齢に比例して歯肉炎や歯周炎を引き起こすリスクが高くなっていきます。
口臭のメカニズムは、口腔内の細菌が、食べかす、歯垢、タンパク質などを分解して揮発性イオウ酸化物を生み出します。この揮発性イオウ酸化物が口臭の元になります。
 揮発性イオウ酸化物は歯肉(はぐき)や歯を支えている骨、歯根を覆うセメント質などを破壊します。また、口腔内における細菌を白血球が攻撃した場合、細菌や白血球の死骸は膿となり、これも口臭の原因となります。

【歯周病以外でも口臭が強くなります】
歯周病以外にも、より重大な病気が口臭の原因となることがあります。たとえば糖尿病、尿毒症、重い鼻炎や副鼻腔炎、腎臓病、咽頭炎、外傷、開放骨折、口腔がん、肺がん、胃がん、腸がん、感染症、異物を飲み込んだ時などにも、強い口臭が生じることがあります。
いずれにせよ、強い口臭があると感じたときは、病気の可能性があることも疑わなければいけません。早期診断や健康状態を把握するためにも獣医師に診断してもらうことをお薦めします。

猫の症状「吐く」「はげしく吐く」

猫の症状「吐く」「はげしく吐く」

猫はときどき吐きます。たとえば、体を舐めて手入れをした時には、どうしても毛を飲み込んでしまうので、ときどき胃の中にできた毛玉を吐き出します。また、雑草を食べてから吐くことで、胃の中を清潔にしていることもあります。吐いた後にケロッとしていれば特に問題ありませんが、よだれや胃液が出ているような場合は、胃や腸がひどい炎症を起こしているかも知れません。
毎日、猫の様子を見ているご家族でも、生理的な吐き気と病的な吐き気を見分けることが難しいと思います。猫が吐き気を催していて「おかしいな」と思ったら、動物病院に診てもらったほうが良いです。また、嘔吐や吐き気を催していながら、じっとして動かないようなら重篤な症状かもしれませんので、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。

【考えられる主な原因】
 毛球症
 食べ過ぎ
 内部寄生虫
 猫伝染性腸炎
 細菌/ウイルス感染症
 尿毒症
 異物を飲み込む
 リンパ腫
 消化器の病気
 甲状腺機能亢進症
 胆管肝炎
 そのほか内臓の病気

さらに、食べ物を一気に食べたり、ネズミや小鳥などの小動物を捕えて毛や羽ごと食べた時などに、食道に入ってしまったものを吐き出すこともあります。これらの理由で吐くことは生理現象なので、吐いた後にケロっとしていることが多いです。こういったケースであれば、あまり心配するような事はないでしょう。しかし、これら以外の理由で吐き、同時に好きな食べ物に対しても食欲を示さない場合には、何らかの異常が起こっていると考えてよいでしょう。

【よだれや胃液も出ている様子なら】
特に吐く(よだれ・胃液など出る)だけでなく、気持ち悪そうにしている場合には、尿毒症、腸重積、胃や腸がひどい炎症を起こしているかも知れません。これらに加えて下痢も起こしているなら、食中毒などの可能性があります。猫が吐く前に苦しそうな鳴き声やうめき声を上げているなら、非常に強い痛みを伴っていると考えられます。

【嘔吐と下痢の場合は猫伝染性腸炎の可能性もある】
もし猫が激しく嘔吐し、下痢もしているなら猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)かもしれません。これはウイルス性の伝染病で、感染して2〜10日で発症し、半数以上が死亡するといわれています。メス猫が妊娠中にこのウイルスに感染するとお腹の中の胎児にも感染します。感染すると、子猫は体内で死亡することもあり、たとえ生まれてきても重い障害を持つリスクが高くなります。
もし、複数の猫を飼っている方で、ある猫が猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)に感染した場合は、ワクチンを接種させて2週間以上は他の猫に接触させないようにしないといけません。猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)の予防には、ワクチン接種が効果的なので、定期的に動物病院で予防処置することをお薦めします。

犬の症状「ふるえ・けいれん」

犬の症状「ふるえ・けいれん」

ワンちゃんも人間と同じように、気温が低いと身震いして体温を上昇させようとします。しかし、気温に大きな変化がみられない時に体を震わせていたら病気の可能性が考えられます。また、精神的なことが原因となっていることもあります。いずれにしても、体の震えは危険信号なので、動物病院に連れていき診察してもらいましょう。

【考えられる主な原因】
 尿毒症
 脳や神経の異常
 内分泌の異常
 狂犬病
 ジステンパー
 破傷風
 低血糖
 不安・恐怖(パニック)
 寒気・低体温症
 中毒
 強い不安・ストレス
 痛み

【体の震えは痛みの現れかもしれません
ワンちゃんは、お腹や背中に強い痛みを感じていると全身が震えることが多いです。また、痙攣のような震えが止まらない時は、低体温症(重い病気やケガなどによって体温が下がった危険な状態)、中枢神経の異常、低血糖症、尿毒症、内分泌の異常、中毒、大きなケガによるショック症状などが考えられます。
精神的な理由や一時的な寒さなどによって震えが生じている場合は、安心させたり、体温を温かくしてあげれば治まります。しかし、いつまでも震えが止まらなかったり、異常な痙攣(けいれん)の症状を示すようなら、動物病院で診てもらう必要があります。

【不安や強いショックなど、精神的な不安で震えることもあります】
ワンちゃんは非常に強い不安や恐怖に襲われると、人間と同じように体の震えが止まらなくなることがあります。特に小型犬の場合、大きな雷の音を聞いただけで、恐怖のあまりに全身が震えることがあります。不安やショックが大きいと、ほとんど半狂乱の状態になってしまい、呼吸がおかしくなって、心臓病の発作を起こしたときのような状態になることも珍しくありません。
また、大きな音だけでなく、大地震などで生活空間に大きな異常が起きたときにも震える事があります。
ワンちゃんが不安を感じて震えている時は、ご家族でなくても優しく抱きしめて声をかけてあげると次第に落ち着いていきます。

【中毒による震えも疑ってみる】
中毒とは、動物の体にとって不必要なもの、あるいは有害な物質が体内に入ることで生理的な障害が起きることをいいます。代表的な中毒に、玉ねぎ中毒、アセビ中毒があります。
また、殺虫剤や乾燥剤を食べてしまう事で中毒症状が現われることもあります。特に原因が見つからず、過ごしやすい気温で過ごしていたのに急に震えが止まらなくなったら、中毒の可能性が考えられます。ワンちゃんが遊ぶスペースに殺虫剤や除草剤を撒いた、残飯の処理をしなかった(そこに薬剤がかかって、後からワンちゃんが何かを食べた)なども原因として考えられます。ご家族の行動が中毒の原因にもなるので、中毒の予防法などについて動物病院に聞いてみると良いでしょう。

猫の症状「便秘になる」「排便の時にりきむ」

猫の症状「便秘になる」「排便の時にりきむ」

老齢の猫は腸の運動能力が低下しているため、しばしば便秘をすることがあります。軽度な便秘であれば、少量のミネラルオイルを飲ませることで便通が促進され、解消することもあります。ミネラルオイルは、ツナの缶詰に入っているフィッシュオイルなどに混ぜて与えると食べやすくなります。ミネラルオイルを加えた食事を2〜3日続けると排便しやすくなりますが、ミネラルオイルの量が多すぎたり、長期的に摂り続けると、今度は下痢の原因やビタミンの吸収率が下がってしまうので、ミネラルオイルの量には注意しましょう。

【考えられる主な原因】
 大腸炎
 巨大結腸症
 腸閉塞
 腸重積(ちょうじゅうせき)
 毛球症
 上皮小体の異常
 回虫症
 異物を飲みこんだ

【便は健康のバロメーター】
猫は、絶えず全身をなめて毛づくろいをするので、毛が抜けやすくなっていると大量の毛を飲み込むことになり、それが原因で、ひどい便秘になることがあります。ご家族が普段からブラッシングで手入れをしてあげると、毛玉による便秘の発生を抑えることができます。
便は健康状態の目安になるので、ご家族は日頃から猫の便の状態を知っておくことが必要です。また、排便しようとしている様子をみて安心せずに、実際に便が出たかどうかを確認することが大切です。

【便秘や力み、便に異常が見られたら】
まだ若くて普段から活発な猫が排便しようとして、苦しそうにしていたり、大きく力んでいたら、重症の便秘かもしれません。もし、固くて黒い便が出るようなら病的な便秘であり、やわらかい粘液質の便に血液が混ざっているようなことがあれば、大腸炎の疑いがあります。
室内で排便するようにしつけられた猫でなければ、ご家族でも排便するところを見ることは難しいと思います。しかし、そういった猫が苦しそうにしゃがみこんで排便しようとしたり、急に粘液の混ざった便をしてしまったら、便秘か重篤な下痢かもしれません。おそらく、本来はどこかで排便したかったのだけど、我慢できなかったと考えられます。
重症の便秘や激しい大腸炎は、わずかの時間差で生死の分かれ目となることあります。このような症状をみつけたら、すぐに動物病院に診てもらった方が良いでしょう。

【便秘は食事、運動で予防する】
便秘の予防は、人間と同様に「食事」と「運動」から改善できます。
食事であれば、食物繊維の多い食べ物(イモ類・カボチャなど)や療病食がオススメです。一度蒸かして(ラップした後、レンジで加熱したものでも構いません)冷ましたサツマイモを細かく切ったものをキャットフードに混ぜて食べさせたりしても良いでしょう。
また、高齢の猫は一日中寝転がっていることが多いので、腸の働きが落ち込んでいます。便秘改善には、適度な運動が有効なので、ご家族は猫の遊び相手になってあげて体を動かしてあげると良いでしょう。

犬の症状「頭を振る・耳を掻く」

犬の症状「頭を振る・耳を掻く」

ワンちゃんの耳の中はとても敏感です。また、複雑な構造となっており、人間の耳よりも通気性が悪いです。そのため外耳炎などの病気を引き起こすことも珍しくありません。ワンちゃんがしきりに頭を回転させるように振ったり、後ろ足で耳を掻いたりしていたら、耳の内部に異常があるとみた方がよいでしょう。

【考えられる主な原因】
 外耳炎
 耳の中の異物
 耳疥癬
 マラセチアによる皮膚病

【突然はげしく頭を振ったら】
ワンちゃんが突然はげしく頭を振ったら、虫や木の実などの異物が耳に入り込んだ事が考えられます。ワンちゃんの耳に入った異物をご家族が取り除こうとすると、かえって奥のほうに入り込むこともあるので、動物病院で対処してもらいましょう。動物病院では特殊な鉗子(かんし)を使い、安全に異物を取り除くことができます。

【しきりに耳を掻く仕草をみせたら】
しきりに頭を振ったり、耳を掻いているようなら、ミミダニが寄生している(耳疥癬)、細菌や真菌(マラセチアなど)に感染して外耳炎を起こしていることなどが考えられます。
また、冬が厳寒になる地域では、特に耳の長いワンちゃんや子犬さんの耳が凍傷になりやすくなります。耳が痒くなって掻き続けたことで炎症を起こし、耳がただれる事もあります。ご家族の方は、ときどきワンちゃんの耳を脱脂綿や綿棒で優しく拭くなどして、清潔に保ってあげましょう。

【ケガが原因で耳が腫れる】
耳のケガなどが原因で、耳介に血液や漿液がたまって腫れ上がることがあります。やや熱を持ち、軽い痛みが続きます。この場合、ケガの完全治癒が早期解決になるので、動物病院へ連れて行き、適切な治療と指示をしてもらうことをお薦めします。

【耳垢がたまり、かゆくなる】
外耳道が炎症を起こすと、耳垢がたまりやすくなります。耳垢はワックスのような状態で臭いがあり、頑張って優しく拭きとっても数日後には、また溜まります。動物病院での治療が必要になりますので、動物病院に連れて行きましょう。

【内耳炎は重症で歩けなくなることもある】
耳の最も奥にある内耳の神経が炎症を起こす内耳炎は、かなり重症です。内耳には、聴覚の働きをもつ蝸牛(かぎゅう)神経と、体の平衡を保つ働きをもつ前庭(ぜんてい)神経があります。蝸牛神経が炎症を起こすと、ワンちゃんは難聴になります。前庭神経が炎症を起こすと、体のバランスを保つことが難しくなり、病気の耳がある方向に円を描くように歩くようになります。重症になると歩けなくなり、横になってゴロゴロと転がるようになります。

猫の症状「下痢」「便に異常がある」

猫の症状「下痢」「便に異常がある」

猫が下痢をするときは、人間と同様に胃、大腸、小腸といった消化器系に何らかの問題が起こっています。しかし、水便が止まらなかったり、便の中に粘液や血液が混ざっていたり、苦しそうに下痢をしている場合は病気の可能性が考えられますので、獣医師に診てもらうことをお勧めします。

【考えられる主な原因】
 感染症
 肝臓・膵臓の疾患
 炎症性腸症患
 内部寄生虫
 食事性アレルギー
 腸内細菌の過剰な増殖
 薬物中毒
 甲状腺機能亢進症
 消化管の腫瘍
 尿毒症

【下痢は小腸か大腸に原因があるケースが多い】
 猫が下痢をした時は、原因が小腸にあるか、大腸にあるかが問題になります。
小腸の異常が原因の場合は、1回あたりの便の量が多くなります。その場合、猫は栄養を吸収できずに痩せ細っていくことが考えられます。
 一方、大腸に原因がある場合は、下痢便の量が少なく、何度も粘液や血が混ざった便をする傾向が強いです。また、排便のポーズだけをとって便が出ない「しぶり」という徴候もみられます。

【下痢と嘔吐を同時にする場合は胃や十二指腸にも原因がある可能性が】
 猫が腹痛の症状を示し、下痢と同時に嘔吐するようなら、おそらく胃にも原因があります。水溶性の下痢が続き、嘔吐もあるようなら、重い腸炎、寄生虫、食物アレルギー、悪性の腫瘍があることも考えられます。症状が比較的軽度であればお薬で回復しますが、猫の下痢が治らず食欲もない場合は、重症の可能性があるかもしれません。

【黒っぽい便にも注意】
 猫が黒っぽいタール状の便をする場合は、胃潰瘍、胃がん、小腸がんによる出血の可能性もあります。さらに粘液状の便が続くときには寄生虫、大腸がん、食物アレルギー、巨大結腸症による重症の便秘などが考えられます。

【下痢はご家族の手当てで治療することが難しい】
下痢の治療について、ご家族では難しいこともありますので、できるだけ早めに病院に連れて行きましょう。病院に連れて行く場合には、下痢便のサンプルを持参することで、より正確な診断を受けられます。

猫の症状「目にケガをする・目に異常がある」

目にケガをする・目に異常がある


猫は目に異常が生じると、本来のすばしこさや敏感さが失われます。目やにが多い、眩しそうに目を細めている、眼球が白っぽくかすんでいる、瞳の色がおかしいなどの症状を放っておくと、視力低下または失明に繋がるおそれがあります。また、目の異常はほかの病気の兆候である場合もあるため、ご家族の方は日頃から猫の目の健康をチェックするようにすると良いでしょう。

【猫の目のしくみ】
猫の目は、人間で言うと黒目と白目しか無い様に見えますが、実際には眼球の大部分が骨のくぼみ(眼窩)に収まっています。そのため、外から見た時の目の形は、まぶたの開き具合によって様々に異なります。
また、猫の目は、さまざまな色を見分けるのは苦手ですが、光に対する反応は非常に敏感です。猫の瞳は明るいところでは線の様に狭まり、暗いところではまん丸に広がり、目に入る光の量を調整しています。

【考えられる主な原因】
動物同士のケンカ
腫瘍
結膜炎
角膜炎
緑内障
網膜変性症
クリプトコッカス症
ネコ伝染性腹膜炎

【ケンカが原因となることも多い】
 猫は前足と後ろ足の爪を使って前方に攻撃する習性があるため、猫同士のケンカは顔面に傷を負うことが多いです。顔をひっかかれた等のケガであれば治療と時間経過によって回復していきますが、まぶたや眼球を引っ掻かれたり、強く叩かれてしまうことで、角膜が傷ついたり、網膜が剥がれてしまって失明するおそれがあります。猫がケンカによって目をケガしたときには、念のため、獣医師に診てもらった方が良いでしょう。

【猫は目のトラブルが多い動物】
猫の目は地面からの距離が近いため、ゴミや砂などの異物が目に入りやすいです。また、気性が荒い猫の場合は、ケンカの傷などが原因となって、結膜炎や角膜炎などの病気になる可能性が高いです。
基本的に、目に異常がある時は、目を閉じたり細目でいる時間が多くなる、しきりに目を気にする、まぶたが腫れる、涙の量が増える、といったことがみられます。これらの様子がみられたら、目のケガもしくは目の病気にかかっている可能性があります。
猫の目に異常がある場合は健康時と比べて違いが分かりやすいので、ご家族の方は、日頃のスキンシップの際に猫の目をチェックしてあげるようにしましょう。

犬の症状「熱中症」

犬の症状「熱中症」

ワンちゃんは動物の中でも熱中症になりやすい動物です。その理由は、皮膚に汗腺がないため、人間と同じ様に汗をかいて体温を下げることができない上に「口で激しく呼吸する」ことでしか体温を下げることが出来ないからです。しかも、口呼吸による体温調節は効率が良いとは言えません。ご家族の方は夏期になったら、特にワンちゃんの健康状態に気を配ってあげてください。

【熱中症にさせない3つのポイント】
 上がった体温を効率的に下げる方法がないワンちゃんにとって、熱中症は大きな健康被害となります。熱中症の症状が酷いとワンちゃんの生命に関わる緊急事態にもなりかねないので、ワンちゃんの熱中症を防ぐポイントとして、次の3つを意識しましょう。

1.閉めきった車に閉じ込めたままで車を離れないこと
 エンジンをきった夏場の車中は、短時間で室温が上昇します。また換気不足も重なるため、かなり早い時間で熱中症になると考えられます。
2.夏の暑い日に、換気や冷房をしていない部屋に閉じ込めない
 夏場は、車中でなくても室温が高くなっています。人間には我慢できる程度の暑さでも、ワンちゃんにとってはサウナに入り続けているようなものなので、意識的に換気してあげたり、エアコンを使って温度を調整してあげましょう。
3.熱中症にかかりやすい犬種や条件を考慮する
ブルドックやチンなどのつぶれた顔のワンちゃん、ふとりすぎのワンちゃん、心臓病のワンちゃんは呼吸する方法に問題を抱えています。これらの犬種は暑い日になると、特に熱中症や呼吸困難になりやすいため、換気と温度調節は特に意識しましょう。

【熱中症になると酸欠状態(チアノーゼ)になる】
熱中症になったワンちゃんは、大量にヨダレを出し、口から泡をふいた状態になります。熱中症の症状が酷くなると、充分な呼吸が確保できず、血液の酸素が極端になくなり唇や舌が紫色になります(チアノーゼ)。この状態のワンちゃんの体温は、非常に高くなっており、危険な状態だと考えられます。場合によっては命を落とす危険性もあります。また、助かっても大脳に障害が残る可能性がありますので、チアノーゼらしき症状をみかけたときは、速やかに動物病院に連れていってあげましょう。

【熱中症対策には飼い主さんのケアが必要】
 熱中症のような症状がみられる場合や、熱中症予防には、水を飲ませる、体に水をかける、冷やしたタオルを体に当てるなどして、ワンちゃんの体を冷やしてあげましょう。熱中症対策として、日頃からワンちゃんを車の中や狭い部屋、換気の悪い部屋、直射日光の下に長時間放置しないようにしましょう。