猫の症状「尿が出にくい・尿に異常がある」

猫の症状「尿が出にくい・尿に異常がある」

 猫がいつもと違った様子(主に力んでいる事が多いです)で排尿していたり、苦しそうに排尿する、尿が出る性器の辺りを頻繁に舐める。または、尿の色が変わった(薄い赤色に見える)、尿に血液が混ざっているといった場合は内臓を患っている可能性があります。

【考えられる主な原因】
 尿路結石
 上皮小体の異常
 膀胱炎
 タマネギ中毒
 溶血症
 膀胱の腫瘍

【ミネラル分の過剰摂取は尿路結石になりやすい】
 ドライキャットフードなどの比較的ミネラル分が多い食事を長期的に食べさせていると、猫の膀胱内でミネラル分が結晶化し、結石となって尿道を詰まらせてしまいます(尿路結石)。
オス猫もメス猫も尿路結石になる可能性がありますが、特に重篤な症状となるのはオス猫です。オス猫の尿道はメス猫よりも長い上に直径2mmと非常に細いため、結晶が詰まりやすい体の構造だからです。
排尿が困難になった猫は、少しずつ体内に老廃物が溜まっていき、いずれは尿毒症となります。尿毒症は猫の生死に関わる問題なので、排尿の量が少なすぎると感じたら動物病院で診てもらうことをお薦めします。

【排尿が困難なときほどトイレへ行く回数が増える】
 猫は、排尿が困難になった時ほど「少しずつ排尿しよう」と頻繁にトイレに行くので、ご家族は日頃から排尿の回数をチェックしておくと良いでしょう。
また、トイレの回数が多いのに食欲がない場合も危険信号です。排尿が困難になると強い痛みを感じるため、大半の猫は食欲がなくなります。場合によっては、吐いてしまうこともあります。このような状態の猫を放置したままでいると、正常に腎臓が働かなくなって、いずれは死亡してしまいます。

【普段から猫の様子を見てあげることが大切】
 自分のトイレを覚えている猫であれば、ご家族が排尿の様子を見ることができますが、放し飼いにされている猫だと、排尿する様子を見ることが困難なので、尿に異常があるかどうかを判断することが難しいです。そういった場合には、エサをあまり食べない、普段より元気が無い、といった日頃の様子から判断しましょう。
残念ながら、ご家族では猫の排尿トラブルを解消することはできませんので、排尿トラブルの可能性を感じた時は、できるだけ早く獣医師に診てもらいましょう。

犬の症状「便秘」

犬の症状「便秘」

ワンちゃんは食べ物や生活環境によって便秘になります。もちろん、病気の影響によって便が出なくなることもあります。また、肛門周辺の毛が固まって肛門をふさいでしまうという、物理的な理由で便が出なくなってしまうこともあります。特に被毛が長いワンちゃんには、日頃から肛門まわりの被毛をブラッシングしてあげたり、伸びすぎた被毛を適度に切りそろえてあげることが必要です。便秘が長引くと腸内環境も悪化し、ワンちゃんの活発な活動にブレーキがかかってしまいます。また、食欲減退の原因にもなるため、生活リズム全体に悪影響を及ぼします。便秘を軽く考えずに、長引くようなら動物病院で診てもらいましょう。

【考えられる主な原因】
 前立腺肥大
 脊髄の異常
 会陰ヘルニア
 下半身のケガ
 甲状腺機能低下症
 肛門嚢炎
 骨盤の骨折
 繊維質の過剰摂取
 先天的な異常
 排便環境が不適切

【繊維質の食べ物の与え過ぎに注意】
サツマイモやキャベツなど、繊維質の食べ物が腸に良いのは確かですが、便秘の改善や予防に毎日与え続けるのは逆効果です。繊維質を摂り過ぎると便が硬くなり、便秘になりやすくなります。また、食べ物に付いた砂を大量に摂取した場合も便が硬くなって腸の中を通りにくくなります。その結果、便秘になります。

【精神的な理由でも便秘になる】
神経質なワンちゃんの場合では、排便し難い環境になっていると排便を我慢して、便秘になることがあります。ご家族は、ワンちゃんが安心して排便できるような環境を作ってあげると良いでしょう。

【そのほか便秘の理由】
便秘はさまざまな病気によって起こります。肛門腺が閉じている。細菌に感染している。前立腺が肥大して、大腸が圧迫されている。脊髄に異常が起きている。骨盤を骨折している。下半身にケガをしている。甲状腺機能低下症にかかっている。会陰ヘルニアを起こしている——などがあります。さらに、先天的な異常として、子犬が生まれながらにして肛門が閉じている(鎖肛)という場合もあります。
どうしても排便できずにワンちゃんが苦しんでいる時は、浣腸を行ったります。便秘が酷い場合には、麻酔をかけて便を掻き出すこともあります。便秘は日常的に起こりやすいですが、深刻な問題が潜んでいる事が少なくないので、軽視しないで獣医師の診断を受けましょう。

猫の症状「頭を強くふる」

猫の症状「頭を強くふる」

 猫が頻繁に頭をふっている様子が見られたら、耳の中に虫や異物が入っていたり、ケガをしている可能性が考えられます。異物が耳の奥に定着したり、耳ダニや細菌に感染したまま放置していると、いずれ難聴になってしまうこともあります。

【考えられる主な原因】
 耳疥癬(みみかいせん)
 耳の中の異物
 耳のケガ
 外耳炎
 前庭疾患
 脳腫瘍
 脳炎
 頭部のケガ
 栄養の偏り
 中毒

【子猫への感染率の高い病気、耳疥癬(みみかいせん)】
 猫が耳を気にして、後ろ足で引っかいたり、壁などに耳をこすりつけるような仕草をしていたら、耳疥癬である可能性が考えられます。耳疥癬は「ミミヒゼンダニ」というダニ(体長0.3〜0.4mm)が耳の穴に寄生することで起こります。激しい痒みを起こすのが特徴で、子猫への感染率が高いです。

【前庭疾患は平衡感覚を保てなくなる】
 猫の眼球がゆらゆらと定まらない状態であったり、同じところを何度もぐるぐると歩き回ったりしていたら前庭疾患かも知れません。耳の奥にある前庭という、いわゆる平衡感覚等を保つ器官に異常がある可能性が高いです。考えられる原因としては、中耳・内耳炎、脳腫瘍、外傷、中毒などがあります。

【頭を打ったことが原因で取り返しのつかないことに】
動きが素早い猫は交通事故にも遭いやすく、高い場所から落下することも少なくありません。頭を強く打ち、脳を損傷すると死亡リスクが非常に高くなります。また、ケースによっては後遺症が残ってしまう可能性もあります。猫が痙攣を起こしていたり、ふらつきながら動いている姿を見かけたら、早急に動物病院に連れていきましょう。

【脳炎は神経に異常を引き起こす】
 頭を振ることに加えて、歩き方がぎこちない、よろめいて歩く、震える、といった症状が見られたら脳に炎症が起きているかもしれません。脳が炎症を起こす原因は、ウイルスや細菌・寄生虫の感染によるものが多いです。脳が炎症を起こしてしまうと、脳の組織が次第に破壊されていき、やがて神経異常を引き起こします。また、普段は温厚でおとなしい性格だった猫が攻撃的な性格に変わったりすることもあります。脳炎は早いスピードで病状が悪化することもあるので、猫が普段の様子とは明らかにおかしい行動をとったら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

犬の症状「発熱」

犬の症状「発熱」

ワンちゃんの平熱は38度3分〜39度2分と人間より高く、発熱すると40度前後まで体温が上昇します。
ワンちゃんがいつもより元気がなく、食欲も減退していて、ご家族が呼んでもすぐに動こうとしなかったり、よろよろと歩いたりするようなら、発熱しているかもしれません。様子がおかしいと感じたら、ワンちゃんの額や耳のつけ根に手をあててみて、普段より温度が高いと感じたら体温計で確認をしてみましょう。発熱は時間と共に体力を奪いますし、放おっておくと回復が遅くなりますので早めに動物病院に診てもらいましょう。
発熱していて、苦しんでいるときは、何らかの感染症に侵されたか、ケガなどで炎症を起こしている、あるいは中毒になったなどが考えられます。

【考えられる主な原因】
 気管支炎
 肺炎
 尿路感染症
 感染症
 熱中症
 炎症性の病気

【デジタル式の体温計で発熱を計る】
最近では、ペット向けのデジタル式体温計が市販されています。肛門に温度計の先端を入れて計ると正確な体温がわかります。人間用の体温計でも流用できますが、ワンちゃん用の体温計を用意しておくとよいでしょう。
また、赤外線を利用して動物さんの耳の中の温度を測定する、ペット用の「耳温度計」も売られています。通常の温度計よりも高価ですが、ワンちゃんにストレスを与えず、素早く安全に体温を計ることができます。

【熱中症による発熱】
感染症や炎症、中毒などのほかに、熱中症になったときにも発熱は起こります。真夏の日陰のない場所にワンちゃんを繋いだまま放置したり、駐車した車の中に閉じ込めておくと、ワンちゃんは熱中症になります。成犬の体は体重の約50〜60%が水分で構成されています。水はワンちゃんにとっても大切なものなので、死に迫る脱水症状から回復しても脳に障害が起こるケースもあります。
また、体温が41度を超えると急激に脱水症状を起こして死亡することもあります。高温の状況下において、ワンちゃんの呼吸が速くなる、激しくあえぐ、ヨダレを垂らす——このような症状を確認できるようであれば、それは非常に危険な状態なので、すみやかに動物病院に連れて行きましょう。

【発熱は病気の兆候なので熱が下がっても原因解決にはなりません】
また、発熱はあくまでも病気の兆候であるので、熱が下がったからといって病気の原因までも解消したというわけではありません。基本的に熱が出たら、すぐに動物病院で診察してもらうことをお薦めします。

猫の症状「大量に出血する」

猫の症状「大量に出血する」

猫の血液量は体重の約6%と少なく、大量に出血すると死亡の危険性が高まります。そのため、猫が出血している姿を見かけたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

【考えられる主な原因】
 動物同士のケンカ
 発情
 交通事故やガラスなどで傷つく(外傷)
 中毒
 鼻出血
 血液の病気
 ガン
 尿路結石
 膀胱炎
 内臓系の病気など

猫は縄張り意識が強いので、動物とケンカすることも珍しくありません。血がにじむ程度の軽い擦り傷などであれば、動物とのケンカが原因だと考えられます。また肉球に切り傷があった場合は、道端に落ちている鋭利な金属やガラスの破片を踏んだ可能性があります。これらの外傷は見た目に変化があるので分かりやすいですが、外傷もなく出血しているのを確認できた場合は、体内を負傷していると考えられます。
体内を負傷しているケースとしては、自動車に跳ねられて内臓を損傷する、内臓系の病気を患った、中毒、ガンが進行している、などのケースがあります。

【ケンカの傷は悪化する前に治療する】
猫は、縄張りに入ってきた猫とケンカをする事がよくありますが、特にオス猫同士のケンカは激しく、大量に出血するほどの大ケガを負うこともあります。
傷を受けた部位や状態によっては、失明や化膿してしまうことも少なくありません。また、噛まれた傷跡から「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」や「猫白血病ウイルス感染症」に感染する危険性もあります。ケンカの傷だからといって軽視せず、様子がおかしかったら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

【ケガによる大量出血したときの応急処置】
道端に落ちている鋭利な金属やガラスの破片は、猫にとっては危険物でしかありません。猫は柔らかな肉球があることで静かに移動することができますが、肉球は他の皮膚に比べて柔らかいのでケガをしやすい部位です。爪楊枝などが深くまで刺さったり、ガラスの破片などで血管を傷付けると大量に出血してしまいます。
大量出血した際の応急処置として、第一に出血量を抑えることがとても重要なので、清潔な布で出血している場所を圧迫したり、包帯で巻くなどしてあげましょう。

【血液循環器系や呼吸器からの出血は非常に深刻な問題】
心臓や血管などの血液循環系が傷付くと、基本的に呼吸のスピードが速くなり、心音がが弱々しくなります。また、歯茎の色が青紫色に変色したりして、血色が悪くなります。ひどい状態になると体に力が入らなくなって、倒れこんでしまうこともあります。
気管支や肺などの呼吸器官が酷く傷ついてしまった場合には、鼻や口から大量に出血することがあります。こうした場合は非常に危険な状態ですので、緊急治療が必要です。速やかに動物病院へ連れていきましょう。

犬の症状「尿に異常がある」

犬の症状「尿に異常がある」

尿は、便と同様にワンちゃんの健康状態をみる目安となります。そのため、尿に異常を感じたら、すぐに動物病院で診察することをお薦めします。
日頃から健康時の尿の色や回数を知っていれば、何か変化が出たときに、すぐに気付くことが出来ますので、簡単な健康チェックとして尿の様子を記録しておくとよいでしょう。

【考えられる主な原因】
 フィラリア症
 腎臓の病気
 膀胱炎
 尿路結石
 子宮蓄膿症
 前立腺の異常
 腹部の腫瘍
 糖尿病
 尿崩症
 玉ねぎ中毒

【尿の量や回数が少ない場合】
ワンちゃんの尿の回数が少ない、あるいは排尿の姿勢をとるものの尿量が少ない場合は膀胱炎か尿路結石、前立腺の異常が疑われます。
尿路結石によって、結石が尿路をふさぐと尿はほとんど出なくなり、ワンちゃんは大変苦しみます。すぐに動物病院に連れていって治療してもらいましょう。ワンちゃんは尿が全くでない状態が続くと、2〜3日間苦しんだ後に死亡します。

【尿量が異常に多い場合】
ワンちゃんの尿の回数や量が異常に多いときには、慢性の腎不全、糖尿病、子宮蓄膿症(メス)、尿崩症などの可能性があります。尿に血液が混じっている、尿が濁っているなどの場合には、膀胱炎、膀胱結石、急性フィラリア症、玉ねぎ中毒などが疑われます。

尿に血が混じっていたり、同時に脱水やショック症状(歯ぐきが青白くなり、呼吸や鼓動が非常に速くなり、不安げに歩きまわったり、ぐったりするなど)を起こした時は緊急に治療を受けなければなりません。

【尿路感染症の内いちばん多いのは膀胱炎】
 尿路感染症は、腎臓から尿路の一部が細菌などで感染して炎症を起こす病気を「尿路感染症」といいます。その内もっとも多く見られるのが膀胱炎です。
膀胱炎はメスに多くみられます。その理由は、オスの方がメスよりも尿道が細く長いため、細菌が入りにくく影響を受けにくいためです。さらに、オスの副生殖器官である前立腺が細菌の感染を防いでいるためです。
 急性の膀胱炎では、発熱、食欲不振、元気がなくなるなど、病気の際の一般的な症状が現れます。また、水をたくさん飲むようになり、尿の回数が増えます。
 健康時の尿は薄い黄色でにごりもありませんが、膀胱炎になった時の尿は、色が濃くなったり、濁ったりします。病気の程度によって色やにごりの状態は違いますが、ひどい時には尿に血がまじったり、臭いが強くなったりすることもあります。
 また、残尿感もあるらしく排尿の姿勢をたびたびとりますが、尿の出ないことがあります。ただし、尿が出にくいからといって必ずしも膀胱炎とは限りません。
 尿は健康状態を簡易的にチェックできるので、何か異常があった場合は、出来るだけ早めに動物病院で診察してもらうことをお薦めします。

猫の症状「震え」「痙攣」

猫の症状「震え」「痙攣」

 気温の低下によるシバリング(寒い時や体温が下がった時に筋肉を動かすことで熱を発生させ、体温を保とうとすること)は、生理現象なので問題ありませんが、体の震えが止まらない、痙攣する、引きつけを起こすなどの症状は、非常に重大な病気の可能性があると考えられます。

【考えられる主な原因】
 低体温症
 骨折
 低カルシウム血症
 低血糖症
 腎臓の病気
 脳炎
 肝臓の病気
 尿毒症
 心臓発作
 内臓破裂(交通事故などによるケガ)
 頭部のケガ
 てんかん
 脳、神経の病気
 脳、神経の先天的異常

【体を突っ張らせて痙攣する(てんかん発作)】
 脳や神経系の病気を患うと、突然体を突っ張らせて泡を吹いて倒れたり、意識を失って痙攣を起こします(てんかん発作)。発作は通常で数十秒、長くても2〜3数分で終わりますが、5分以上続くと危険です。
もし、猫がてんかん発作になったら、ご家族は猫を急に動かさずに様子をみながら、猫が呼吸しやすい姿勢にしてあげて、体を毛布などで優しく包んでください。発作が治まると猫はいつもと同じ状態に戻りますが、一時的にふらふらすることもあります。発作が治まったからといって、てんかん発作の原因が解消されたわけではありませんので、速やかに獣医師の診察を受けましょう。

【震えの前の症状に気を付ける】
猫が、てんかんや痙攣といった症状を起こすのはなにも突然の出来事ではありません。必ずといって言いほど症状の前には、前兆となる行動を起こしています。例えば、普段以上に歯軋りをしていたり、口をパクパクと動かしていたり、泡をふいているといった行動は異常です。また、失禁していたり、頻繁に手足の関節を曲げる仕草をすることもあります。

【痙攣やひきつけの原因は脳や神経の異常】
脳や神経系に異常が発生していると、猫は痙攣やひきつけを起こす可能性が高くなります。猫が突然体を張っていたり、うずくまって動かなくなるなどの様子が見られると、心臓発作やてんかん、中枢神経に異常を起こしている可能性があります。他にも、普段より水を多く飲んでいたり、トイレに行く回数が増えていると低カルシウム血症、低血糖症、腎臓病、肝臓病などの疑いがあります。
いずれにしても、てんかん、ひきつけ、痙攣は体の内部に大きな異常があると考えられます。そのため、ご家族にできる対処というのも限られています。痙攣やひきつけ等が起きたら、一時的に安静にして、できるだけ速やかに動物病院に連れていき、獣医師に診断してもらいましょう。

犬の症状「口臭がひどい」

犬の症状「口臭がひどい」

 ワンちゃんの口臭は病気のサインとなることがあります。もともと口腔内は衛生的ではないので、ある程度の臭いは許容範囲となります。しかし、あきらかに口臭が強い場合や異臭を感じるようであれば、それは病気の可能性があると考えられます。口臭はワンちゃんの健康状態の目安にもなるので、ご家族は日頃からワンちゃんの口臭をチェックするようにしましょう。強引に口臭をチェックしようとすると嫌がるワンちゃんもいるので、優しく声をかけ、スキンシップをとりながら行うと良いでしょう。

【考えられる主な原因】
 歯垢
 歯肉炎
 鼻炎
 副鼻腔炎
 咽頭炎
 尿毒症
 腎臓の病気
 糖尿病

【口腔内は菌が繁殖しやすい】
口の中はもともと細菌が繁殖しやすい場所です。それに、食事をするとどうしても口の中に食べかすが残ってしまうので、多少の口臭は正常の範囲だといえます。今までと違う臭いがしたり、病的な口臭がしたり、臭いが以前より著しく強くなったと感じられるときは、健康問題が生じている可能性が考えられます。
予防策としては歯磨き系のアイテム(おやつ)を上手に使って歯の食べかすを取り除き、口腔内を清潔に保つことが挙げられます。

【口臭の原因は揮発性イオウ酸化物】
 ワンちゃんの口臭の原因は、ほとんどが歯肉炎や歯垢などによる病気です。多くのワンちゃんは年齢とともに歯垢や歯石が付きやすくなるため、年齢に比例して歯肉炎や歯周炎を引き起こすリスクが高くなっていきます。
口臭のメカニズムは、口腔内の細菌が、食べかす、歯垢、タンパク質などを分解して揮発性イオウ酸化物を生み出します。この揮発性イオウ酸化物が口臭の元になります。
 揮発性イオウ酸化物は歯肉(はぐき)や歯を支えている骨、歯根を覆うセメント質などを破壊します。また、口腔内における細菌を白血球が攻撃した場合、細菌や白血球の死骸は膿となり、これも口臭の原因となります。

【歯周病以外でも口臭が強くなります】
歯周病以外にも、より重大な病気が口臭の原因となることがあります。たとえば糖尿病、尿毒症、重い鼻炎や副鼻腔炎、腎臓病、咽頭炎、外傷、開放骨折、口腔がん、肺がん、胃がん、腸がん、感染症、異物を飲み込んだ時などにも、強い口臭が生じることがあります。
いずれにせよ、強い口臭があると感じたときは、病気の可能性があることも疑わなければいけません。早期診断や健康状態を把握するためにも獣医師に診断してもらうことをお薦めします。

猫の症状「吐く」「はげしく吐く」

猫の症状「吐く」「はげしく吐く」

猫はときどき吐きます。たとえば、体を舐めて手入れをした時には、どうしても毛を飲み込んでしまうので、ときどき胃の中にできた毛玉を吐き出します。また、雑草を食べてから吐くことで、胃の中を清潔にしていることもあります。吐いた後にケロッとしていれば特に問題ありませんが、よだれや胃液が出ているような場合は、胃や腸がひどい炎症を起こしているかも知れません。
毎日、猫の様子を見ているご家族でも、生理的な吐き気と病的な吐き気を見分けることが難しいと思います。猫が吐き気を催していて「おかしいな」と思ったら、動物病院に診てもらったほうが良いです。また、嘔吐や吐き気を催していながら、じっとして動かないようなら重篤な症状かもしれませんので、速やかに動物病院へ連れて行きましょう。

【考えられる主な原因】
 毛球症
 食べ過ぎ
 内部寄生虫
 猫伝染性腸炎
 細菌/ウイルス感染症
 尿毒症
 異物を飲み込む
 リンパ腫
 消化器の病気
 甲状腺機能亢進症
 胆管肝炎
 そのほか内臓の病気

さらに、食べ物を一気に食べたり、ネズミや小鳥などの小動物を捕えて毛や羽ごと食べた時などに、食道に入ってしまったものを吐き出すこともあります。これらの理由で吐くことは生理現象なので、吐いた後にケロっとしていることが多いです。こういったケースであれば、あまり心配するような事はないでしょう。しかし、これら以外の理由で吐き、同時に好きな食べ物に対しても食欲を示さない場合には、何らかの異常が起こっていると考えてよいでしょう。

【よだれや胃液も出ている様子なら】
特に吐く(よだれ・胃液など出る)だけでなく、気持ち悪そうにしている場合には、尿毒症、腸重積、胃や腸がひどい炎症を起こしているかも知れません。これらに加えて下痢も起こしているなら、食中毒などの可能性があります。猫が吐く前に苦しそうな鳴き声やうめき声を上げているなら、非常に強い痛みを伴っていると考えられます。

【嘔吐と下痢の場合は猫伝染性腸炎の可能性もある】
もし猫が激しく嘔吐し、下痢もしているなら猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)かもしれません。これはウイルス性の伝染病で、感染して2〜10日で発症し、半数以上が死亡するといわれています。メス猫が妊娠中にこのウイルスに感染するとお腹の中の胎児にも感染します。感染すると、子猫は体内で死亡することもあり、たとえ生まれてきても重い障害を持つリスクが高くなります。
もし、複数の猫を飼っている方で、ある猫が猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)に感染した場合は、ワクチンを接種させて2週間以上は他の猫に接触させないようにしないといけません。猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症)の予防には、ワクチン接種が効果的なので、定期的に動物病院で予防処置することをお薦めします。

犬の症状「ふるえ・けいれん」

犬の症状「ふるえ・けいれん」

ワンちゃんも人間と同じように、気温が低いと身震いして体温を上昇させようとします。しかし、気温に大きな変化がみられない時に体を震わせていたら病気の可能性が考えられます。また、精神的なことが原因となっていることもあります。いずれにしても、体の震えは危険信号なので、動物病院に連れていき診察してもらいましょう。

【考えられる主な原因】
 尿毒症
 脳や神経の異常
 内分泌の異常
 狂犬病
 ジステンパー
 破傷風
 低血糖
 不安・恐怖(パニック)
 寒気・低体温症
 中毒
 強い不安・ストレス
 痛み

【体の震えは痛みの現れかもしれません
ワンちゃんは、お腹や背中に強い痛みを感じていると全身が震えることが多いです。また、痙攣のような震えが止まらない時は、低体温症(重い病気やケガなどによって体温が下がった危険な状態)、中枢神経の異常、低血糖症、尿毒症、内分泌の異常、中毒、大きなケガによるショック症状などが考えられます。
精神的な理由や一時的な寒さなどによって震えが生じている場合は、安心させたり、体温を温かくしてあげれば治まります。しかし、いつまでも震えが止まらなかったり、異常な痙攣(けいれん)の症状を示すようなら、動物病院で診てもらう必要があります。

【不安や強いショックなど、精神的な不安で震えることもあります】
ワンちゃんは非常に強い不安や恐怖に襲われると、人間と同じように体の震えが止まらなくなることがあります。特に小型犬の場合、大きな雷の音を聞いただけで、恐怖のあまりに全身が震えることがあります。不安やショックが大きいと、ほとんど半狂乱の状態になってしまい、呼吸がおかしくなって、心臓病の発作を起こしたときのような状態になることも珍しくありません。
また、大きな音だけでなく、大地震などで生活空間に大きな異常が起きたときにも震える事があります。
ワンちゃんが不安を感じて震えている時は、ご家族でなくても優しく抱きしめて声をかけてあげると次第に落ち着いていきます。

【中毒による震えも疑ってみる】
中毒とは、動物の体にとって不必要なもの、あるいは有害な物質が体内に入ることで生理的な障害が起きることをいいます。代表的な中毒に、玉ねぎ中毒、アセビ中毒があります。
また、殺虫剤や乾燥剤を食べてしまう事で中毒症状が現われることもあります。特に原因が見つからず、過ごしやすい気温で過ごしていたのに急に震えが止まらなくなったら、中毒の可能性が考えられます。ワンちゃんが遊ぶスペースに殺虫剤や除草剤を撒いた、残飯の処理をしなかった(そこに薬剤がかかって、後からワンちゃんが何かを食べた)なども原因として考えられます。ご家族の行動が中毒の原因にもなるので、中毒の予防法などについて動物病院に聞いてみると良いでしょう。