こんばんは。
皆さん膝蓋骨脱臼という病気を聞いたことがありますか?
小型犬に先天性のものが多く見られ、後天性では打撲や落下が原因になることがあります。
ではどんな病気なのでしょうか?
膝蓋骨は膝にあり、膝のお皿とも呼ばれたりしています。
その膝蓋骨は大腿骨先端にある溝にはまっていて、膝をスムーズに曲げ伸ばしさせる役目を担っています。
小型犬だとこの溝が生まれつき浅く膝が動くと膝蓋骨が溝からズレやすくなったり、内股などにより膝の部分に歪みが生じて膝蓋骨が外れやすくなったりします。
先天的なものだと痛みが生じることは少ないのですが、歩くたびにズレが生じることで違和感を感じ、足をあげてケンケンしたり、スキップのような走り方をしたりします。
このズレにより膝に炎症が起き関節炎や、繰り返すことで将来 変形性関節症を引き起こす可能性もあります。
一生うまく付き合って過ごせる子もいれば、症状が重く痛みを伴ったり、生活に支障をきたしたりする場合は手術をしてズレないように治したりします。
手術後には足を庇っていたことによる筋力の低下などを改善させるためにリハビリを行うことが理想的です。
当院では膝蓋骨脱臼の外科手術後には積極的なリハビリをお勧めしています。
リハビリを行うことで普通に生活しているよりも効率的にかつスピーディーな回復が望めます。
リハビリや整形外科疾患・手術に関する疑問・質問や、お悩み・相談などいつでも承っておりますので、お気軽にご相談ください!
看護師 小熊みなみ