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2015年06月11日

学習の仕組み

学習の仕組み

 子犬さんは「おすわり」や「お手」をどうやって学習しているのでしょうか。
基本的には子犬さんの学習の仕組みは人間と同じです。
今回は「学習の仕組み」について紹介します。

【古典的条件付けは“予測”の学習】
「古典的条件付け」とは、簡単にいうと予測させる学習の事です。

皆さんは「パブロフの犬」というものをご存知ですか?ソビエト連邦の生理学者パブロフは、犬にご飯を与える前にベルを鳴らしていました。
これをしばらく続けていると、犬はベルを鳴らしただけでヨダレを出すようになったという条件反射の実験です。

私達もレモンを見ると、唾液が出てきますよね。
生まれた時はレモンが酸っぱい事を知りませんが、何度も食事(経験)を通して知り、次第に条件反射となっていきます。
「お散歩」と聞くと、すごく嬉しくなる子犬さんも古典的条件付けによって学習しているといえるでしょう。
「お散歩だよ」という言葉の後には、外に連れて行ってもらえる事を経験から“予測”しているのです。

 このように古典的条件付けとは、何度か経験させる事によって“予測”する学習です。

【オペラント条件付けは“経験”の学習】
 古典的条件付けの他には、オペラント条件付けという学習の仕組みがあります。
オペラント条件付けというのは、行動分析学の創始者スキナー(アメリカ)が提唱した学習の方法です。
スキナーは、犬がレバーに触れると『「ご飯をもらえる」か「電流が流れる」』という仕組みを作りました。
ご褒美を得られた犬は積極的にレバーに触れるようになった一方、電流が流された犬はレバーに近付かなくなります。
つまり「結果によって行動の頻度が左右される」ということです。

投げたフリスビーやボールを拾ってくる子犬さんは、教えなくてもボールを拾ってきます。
これは「投げたボールを持って来れば飼い主さんに構ってもらえる」と学習しているからです。

【嫌な体験も学習します】
子犬さんは、良い経験よりも嫌な経験の方が覚え易い傾向にあります。
それは生物として危険を察知する本能なのかもしれません。

例えば、黒い服を着た男の人に嫌な事をされた子犬さんは、その人だけを嫌いになるのではなく「黒い服を着ている人」もしくは「男の人」全員が嫌いになってしまうことがあります。
つまり、 似たようなものに対しても恐怖を感じやすくなってしまうのです。
これも学習の仕組みの一つで「般化(はんか)」といいます。

【子犬さんの時期は不安にさせない工夫が重要】
子犬さんの心は、とても敏感です。
子犬さんの時期にトラウマになってしまった事は、成犬になってからも怖がります。
ですから、特に子犬さんの内は、褒める、声をかけて落ち着かせる、ご褒美を与えるなどして、怖い経験をさせない、もしくは和らげるように工夫することが重要です。

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