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2015年06月05日

ストレスとカーミングシグナル

ストレスとカーミングシグナル

子犬さんは小さくて好奇心旺盛な反面、怖がりなところもあります。
怖がりな子犬さんや病院嫌いの子犬さんが動物病院に来ると「何されるんだろう?」とストレスを感じるのも無理はありません。
ストレスを感じている時、子犬さんの体にはどのような変化が起きているのでしょうか。
今回はストレスによる体の変化についてお話します。

【犬がストレスを受けた時の代表的な変化】

・食欲の変化
よく「食事が喉を通らない」と言いますが、子犬さんも緊張すると食欲が失くなります。
酷いストレス状態だと、大好きなジャーキーすら食べません。
その反対に、お水をガブガブ飲む事もあります。
ストレスを緩和してあげると、飲水量は自然に減っていきます。

・排泄の変化(下痢)
人間と同じで、子犬さんは緊張するとトイレが近くなります。
排泄したばかりなのにトイレに行くという事も珍しくありません。
酷いストレスの場合、下痢を起こす事もあります。

・毛が抜ける
緊張して毛が逆立つ事によって毛が抜けやすくなります。
診察が終わって診察台に毛が大量に落ちていたら、それは緊張していた証拠です。
また、毛が抜けるのと同じように毛が立つとフケが出てくることがあります。
黒い毛の子犬さんの場合、診察の後で背中が真っ白になるくらいフケが出ているケースも見られます。

・汗をかく
人間は緊張すると手に汗をかきますがそれと同じで、犬も緊張すると肉球に汗をかき濡れていることがあります。
診察台の上で緊張して肉球に汗をかき、診察台に足跡がつくこともあります。

――そのほかにも

・吠える/鳴く
・口をパクパクモグモグする
・パンティング(あえぐ)
・過剰なグルーミング
・よだれを流す
・震える
・筋肉がこわばる
・集中できない

――のような変化が現れます。

【ストレスには個体差がある】
動物病院に来てもストレスを全く感じない子犬さんもいれば、怖くてビクビクしている子もいます。
育った環境によっても違ってくるかもしれません。
子犬のときに社会化を十分に行った犬と、社会化が不十分な犬で比べると、やはり社会化が十分な犬の方が色々な体験をしているのでストレスを感じにくくなります。

【飼い主さんの態度もストレスに影響する】
犬は飼い主さんの表情に敏感です。
例えば、診察室でこれからワクチンを打つという時に飼い主さんが「痛そうだな」「心配だな」という気持ちでは、子犬さんも不安になってしまいます。
診察やワクチン接種のときは、ストレスを軽減してあげるために、常に「大丈夫だよ」「お利口だね」など優しく声をかけてあげましょう。

【カーミングシグナルとは】
カーミングシグナルとは、不必要な争いを避けるために相手に対して敵意が無い事を示したり、相手や自分を落ち着かせたりする行動です。
カーミングシグナルが見られた時は、子犬さんが不安や不快感を覚えているかもしれません。
カーミングシグナルの種類には、次のような動作があります。

・鼻を舐める
非常に緊張している時によく現れる行動です。
知らない場所に連れて来られると、よく鼻を舐める子犬さんを見かけます。
緊張しているときに鼻を舐めるのは「ここはどこ?」「これから何するの?」といった、自分がどういう状況に置かれているのか分からず、情報をいっぱい欲しがっている時です。
どうして鼻を舐めるかというと、匂いというのは水分子に触れると非常に強く感じる事が出来るため、鼻を濡らして匂い(情報)を沢山得ようとしているのです。

・体を掻く
急に体を掻き始めます。
これは、自分を落ち着かせる、緊張を落ち着かせる時の行動だといえます。

・あくび 
あくびは緊張の現れです。
動物病院や知らない所に行った時に不安やストレスを感じるとあくびをする事があります。

――そのほかにも

・体重を後ろに移動させる
・スクラッチ(背伸びをする)
・全身を振るう
・視線を逸らす
・地面の匂いを嗅ぐ
・瞬きをする
・口をパクパクさせる

――など。

【カーミングシグナルの注意点】
気を付けなければいけないのは、「あくびをしたから緊張している」と決めつけてしまう事です。
もしかしたら、眠いから、ただ単純にあくびをしたのかもしれません。

カーミングシグナルを正確に見極めるポイントは、子犬さんが「今、どのような状況に置かれているか」を考えてあげることです。
子犬さんの体全体の様子と環境を考慮してあげることで、子犬さんの気持ちを理解してあげられる様になっていくでしょう。

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